ちょっと前にラーメンブームといわれる時期があった。
その時に論争したことがある。
ラーメンは「麺」か「スープ」か、という内容である。
論争相手はラーメンは「スープ」である、と主張する。
対抗上、こちらは「麺」である、と主張してディベートとあいなる。
「スープ」を飲むための「麺」であるわけでもなく、
「麺」を食うための「スープ」であるわけであるから、
どちらが「主」でどちらが「従」であるかは明らかである。
ところで、当店の場合、材料には事欠かないので、
馬鹿げた実験をやってみたことがあった。
ラーメンのスープで蕎麦、叉はうどんを食う。
蕎麦のタレでラーメン(中華麺)を食べてみる、という実験である。
ラーメンのスープで蕎麦を食う。(二度とやらない)
ラーメンのスープでうどんを食う。(知んに人にいっきあったみてぇだった)
蕎麦のタレでラーメン(中華麺)を食う。(思ったほど悪くない)
で、ラーメンは麺か、スープか、という論争の結末だが、
「麺もスープもだ」という踏ん切りの悪い結論になってしまった。