「なぁ、お前も素直な性格で頭も良かったのに、なぁ、豚のなかでは美男子だったのに、なぁ、ただの肉になっちまって、なぁ」
と、ぶつぶつ呟いていると、女房が「やめて〜!」と叫びます。
ラーメンに使うチャーシューの肉で、「部位」は「内もも」。
小錦の内股からはみ出している部分なのかも?と思いながら、これを切る役目はいつの間にか私になってしまいました。
最近のラーメン屋さんはチャーシューには「バラ肉」をまいたものや、「肩ロース」を使うことが多いようで、しかも角煮みたいに柔らかくしますね。コストを考えればその方がずっと良いのですが、今更変えるわけにもいかず、旧来どうりのやり方です。
これを煮た醤油は、カメ(甕)に溜められて、いずれラーメンのタレになるわけです。