2005年03月21日

平安の花見の宴?

二ッ小屋隧道の入り口に荷物を置き、カメラだけを持って中へ入った。

それは、隧道の中ほどにある七夕飾りのようなツララの後へと回り、
入り口方向を向いてシャッターを切っている時だった。

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水琴窟のような高音の水の滴る音がしていたのは
気づいていたのだが、その音に雑じって、
後方から女性の笑い声のようなものが聞こえるのだ。
優雅に笑っているような響きだった。

一瞬、「米沢口から誰か来るのか」と考えたが、
そんなことはありえない。
ここまでの雪上の足跡は自分のほかには無い。
背中がざわついた。

ゆっくりと米沢口を振り返る。
誰もいる訳ではない。
一人だとありもしない音を聞いてしまうのだろう、と自分に
言い聞かせ、また撮影にもどる。

すると、今度は何かしら喋っているような音が聞こえる。
小生に話しかけるというのではなく、誰かと談笑しているような・・
イメージとして言えば、
緋毛氈を敷いて、平安の世の女官が花見の宴でもしているような・・
小生の存在に気づかず、寛いでいるような、そんな感じであった。

やはり万世大路が大好きな「おばらさん」は、
そのサイトの中で詳しくは書いていないのだが、
この廃道で不思議体験を二度ほどしているそうである。
そんなことを思い出した。

寒さのため、充電してきた電池が黄色信号を出し始めたのを機に
そっと、その場を離れることにした。
平安の世の女官たちの邪魔をしないように、そっと、そっと・・


posted by 山口屋散人 at 21:45| Comment(5) | TrackBack(0) | ちょいTrip | 更新情報をチェックする