2005年10月23日

福島市の三大地蔵尊?

せっかくの日曜日なのに雨があがらず、
はからずも十数年ぶりで「お春地蔵尊」を見てきた。

oharu-l

このお春地蔵とおかる地蔵、鼻取地蔵をもって
福島市の三大地蔵尊などと云うらしい。
もっとも
宗教的な価値からではなく、その地蔵尊にまつわる
民話、伝説、伝承など庶民的で身近な存在という
意味での三大地蔵尊である。

このお春地蔵のお春さんは農家の嫁さんである。
美人で気立てが良いということになっている。
この嫁さん、ふとしたことから体調を崩す。
農家の嫁として役立たずのため、
姑に意地悪をされ、挙句の果てに殺されてしまった。

姑はお春さんを近くの沼にドボンと沈めて
何食わぬ顔をしていた。

ところが沼の方から、お春さんの杵の音が聞こえる。
耳について離れず、寺の和尚に助けを求めた。

地蔵を建立してお春さんの霊を慰めることになったが、
出来上がった時、姑は寺の門前で息絶えたそうである。

oharu-u

実に「おっかねぇ」お地蔵さんだと思うのだが、
「お春」という牧歌的な名前と地蔵さんのやさしげな
容貌の故か、病人や不幸な人を救ってくれると
言い伝えられ、親しまれている。

およそ三百年前におこった家内殺人事件は、
こうして一つのお地蔵さんを後世に伝える。
posted by 山口屋散人 at 20:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 福島 | 更新情報をチェックする