2005年10月28日

ざるもり?

「あのぉー聞いていいですかぁ?」と遠慮がちに
言われると、何のことだべなーと一瞬不安になる。
質問は
「ざる、と、モリとはどう違うんですか?」
ということであった。

おかしなもので、ついこの間も同じ質問をうけた。
やはり、若いお客さん(いづれも女性)だった。

そう言えば、「ざる」と「もり」の両方をメニューにのせる
店はそう多くはないだろう。
「ざる」しか置いてない、または「もり」だけ。
どちらでもなく、「せいろ」とする店もある。

小生、少々人が悪いので、
「詳しく説明すると30分かかりますけど・・」と脅す。

mori1

どう違うのかと言うと、説はいろいろある。
ワサビが付く、付かない。
ツユに味醂が入っている、いない。
海苔がかかっている、いない。

一番合理的な説は「江戸職人もり蕎麦説」だろう。
忙しいお江戸の職人のためのFastfoodが盛り蕎麦だったというのだ。
セイロ、または椀にもった蕎麦を
「一杯くんねぇ」「あいよ」てな具合で、
時間に余裕の職人はツユにひたして、
余裕のない職人はツユをぶっかけて食べる。
茹で置きした物だから、毒消しのためにワサビを付ける。

他の旦那衆は、注文があってから茹でた蕎麦を、
つまり、ざる蕎麦を食べる、というのだ。

前半の部分はまだしも、後半の、それが何故「ざる」となるのか
についてはイマイチ説得力に欠ける所ではあるけど。

「蕎麦」についての諸々は、あまりに庶民的であり過ぎたために
なかなか定説というのが無いのが困るところである。

うちの店の「もり」「ざる」の違いは、実質的に海苔の違い。
セイロの形がもりは方形、ざるは円形であるが中身は同じ。
posted by 山口屋散人 at 21:56| Comment(3) | TrackBack(0) | 麺類学 | 更新情報をチェックする