里山を藪漕ぎしていたら、道路に出てしまった。
阿武隈山地ではよくあるパターンだ。
しかたなく道路を歩き、戻ることにした。
遠回りになるが、また山を登り返すよりはましだ。
山間の道には農家とおぼしき家が点在している。
幹線道路でもなく、住んでいる人意外は通らないような
未舗装の道路である。
とある民家の前で道路に標柱が立っていた。
「旧蹟 名医三浦謹之助博士の生家」とある。
みうら・・きんのすけ・・知らないな・・
きっとローカルなこの辺りの徳の高い医者でもいたのか、
そう勝手に解釈して済ませていた。
何日か前、全国紙のコラム欄でこの名前を見つけた。
記憶を辿ると、あれかも・・
近くに出かけたついでに回り道をして写真を撮ってきた。
果たして、同一の三浦謹之助であった。

