「遂に」という単語を使いたくなるような困難さであった。
菅野八郎の自刻の碑を探し、見学するだけのことである。
先週失敗しているので、先ずは正当派の探り方をした。
保原総合運動公園の中に「旧亀岡家住宅」がある。
そこが歴史文化資料館になっているらしい。
そこを訪ねることにした。

歴史文化資料館は別棟になっていた。
そこで「菅野八郎」の名を出すと「金原田八郎か?」と
逆に問われてしまった。
地元では本名ではなく、通称のほうが一般的らしい。
ちなみに金原田は地名でカネハラダが本当らしいが、少し
なまってカネハンダと発音される。
場所を聞くと、二人の職員が困ったというような表情である。
案内標識など無く、ひどく分かり難いらしい。
結局は「分かり難い」ということ以上の収穫は無かった。
ふと、入り口付近を見ると、アララ・・自刻の碑のレプリカが。

これで我慢をするか、と少し弱気になるが、もう一度だけ
トライしてみることにする。
先週と同じような辺りを走り回る。
やっと農作業しているジッツァマにめぐりあった。
相当な御歳で菅野八郎その人であるかのような錯覚におちいった。
この地獄で仏のようなジッツァマ、耳が聞こえない。
車から本を取り出し、写真を見せて、やっと通じた。
「ああ、カネハンダハチロウがい。あそごの松の下だ」
と、山の上を指す。
そう聞かなければ、恐ろしくて登れないような細い道だった。

石の周囲には何も無いと聞いていたが説明板があったし、
細くても、ともかく道のすぐ脇にその所在があった。


レプリカではなく、これが本物。
写真で想像したものよりも小さい石であった。
所在地軽がおすすめ。4WDは使わずに登れた。対向車すれ違い不可。
その辺りに入ったら、農道が入り組んでいるが、山の上を目指す。
posted by 山口屋散人 at 18:24|
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