気象台の朝5時発表の天気予報を見て、装備を整える。
山形県との県境であるから、山形県置賜地方の予報もチェックする。
両方とも、OK である。
雨の装備は要らないみたい。
もとより高山ではないので、大丈夫だろう。
出発するころになって、霧雨がチラチラ。
ま、回復に向かうはずだから、と気にしない気にしない。
下界は最高28度の予報だから、むちゃくちゃな暑さではないだろうが
半袖シャツで歩き始める。

ここいら辺までは、何とか余裕。

ここに至るまで、覆いかぶさった草木の洗礼を受ける。
回復に向かうはずの天候が、どんどん降り出して来る。
傘など役に立たない。びしょ濡れ。
おかげで、70センチの深さだったそうだが、気にしないで渡れた。
およそ80メートルの渡河。

震災後に初めて入ったのだが、あまり変わりは感じなかった。
気温13度。ガタぶるで、歯の根が合わないという感じだった。
気象庁の予報は競馬新聞の予想程度に思って、甘い装備をしてはいけない、という
今更ながらの教訓が身に染みた。
この日、下山するまで一日中、雨。
(写真提供 矢内靖史氏)