2011年11月28日

危うく遭難しそうになった

天気がよろしい+ひま=どっかに出かけるか・・と
現在時間(正午)から日暮れまでの時間を計算。
今の季節が最適で、手軽なところは・・と。


とりあえずF班長の携帯にメールを送る。
「暇なら畳石山のお地蔵さんでもどーだす?」
F班長も乗ってきた。


お地蔵さんに会いにいくのも三度目だ。
だいたいの地形は頭にある。
それを頼りにして、コンパスとGPSロガーは
持ったが地図は持たなかった。
五感を磨くつもりもあり、なるべくコンパスは
出さないで勘を頼りに歩いてみることにする。
前回の雪の中で迷ったところに出たら後でロガーで
確認するつもりもあった。
多分、今回も同じ間違いを犯す可能性がある。

場所はきぼっこの森の東屋から直線的にピークをめざし、
ピークから「半バ右向ケ右ィ〜!」くらいの方向で
下がって上がったところにあるはず・・

ところが、やはり方向がずれて、前回雪の中を迷った時と
同じ地点にたどり着いた。
素直に元のピークに戻ってやりなおす。

今度は無事にお地蔵さんに到着。
大きいお地蔵さんは、前回十分に観察したが、小さい方は
よく見ていなかった。
何か書いてないか、落ちた頭部はその辺りにないか探す。

PB270910.jpg PB270928.jpg PB270932.jpg

頭部は見つからなかったが、右側に文政三△△とあった。
また裏側に井上△△と人名のような刻みがある。

大きいお地蔵さんは天明二年(1783)とあり、小さい方は
文政三年ならば1820年で、37年後に建てられたということになる。

天明の大飢饉直前に建てられた大地蔵さんと、江戸後期の
町人文化の爛熟期、化政文化ともいわれる時期の小地蔵さん。
この二つのつながりはわからない。
井上というのが姓だとすれば、姓を持つ階層の人の建立となる。
分らないことだらけだが、大地蔵さんは二百年以上ここに立っている。
小地蔵さんも、もうすぐ二百年だ。


PB270921.jpg PB270916.jpg PB270934.jpg


さて、問題の帰り道である。
F班長が聞く。
「ここから道の駅の方角は?」
小生、自信をもってストックで西北西を指す。
では、ここから西に向かって直進したのち北上しよう、となった。

実はこの西北西は間違いで、西南西が正しい方向だ。
つまり45°位の方向間違いということになる。

最初のうち、地形は思い描いたような通りのものだった。
ただピークの形が違うことに気がつく。。
左へ来すぎたか(南に寄りすぎたか)と思い、右へ右へと
(徐々に北に向かって)コースをとる。

きぼっこの森がいつまでも見えてこないので、あせってきた。
どうということのない野山ではあるが、日暮れまであと1時間もない。
日没との競争だった。
(この日に限って懐中電灯の用意が無いときた)

あるはずのない沢も渡った。
蔓が歩行を邪魔して時間をとられる。
完全に迷ってしまったらしい。
吾妻、安達太良の山並みでも見えれば、大体の位置がわかろうが
樹木に阻まれて見えない。

時折、マフラー改造のバイクの騒音が聞こえる。
そう遠くないところに道路があるはずである。
この時ばかりは、ちょっと有難い騒音だった。

そうするうちに荒れた工事作業用道路らしきものに出る。
藪を歩くよりは格段に速いので、その道を登る。
どこかに出てくれないかと祈るような気持ちだった。
すると、やっとのこと舗装された道路にたどりついた。

その時、この道路は道の駅から岳温泉へと行く国道であろうと
信じて疑わなかった。
従って北方向へ歩くと、何と新旧の115号線の合流する場所に出た。
まるで、逆方向だ!何でだ?!
どこかでワープして連れて来られたような気分だった。
時間は4時を回っていて日暮れまであと僅か。
危なかったが、騒動にならずに済んだ。

新旧、どちらのコースが道の駅に近いのか、地図がないので
わからなかったが、安全策をとり、新道を歩いてもどる。
アホくさい歩きだが、10分前の身の境遇から比べれば贅沢は言えない。

g畳石山お地蔵さん.JPG

いやはや藪歩きは何があるか分らないから好きなのだが、これには
久々に焦り、マジで五感をフル稼働させる結果となった。
「なめたらアカンぜよ!」という天明のお地蔵さんの声も聞こえてきた。


この日の他の収穫=野うさぎ一匹に遭遇。(一羽だったね)
この日の歩行距離=約8km
この日の上り累計高度=約450m 同じく下降累計高度=約450m
posted by 山口屋散人 at 17:59| Comment(3) | 福島 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
文政三年 井上氏公ですかねぇ・・・





まではフォトショップで解読できたんですが、八の下が不明瞭で・・・公かなぁ?
Posted by おばら at 2011年11月28日 23:21
大変でしたね。
うちの親方も、今年はきのこ採りに行けないから、大人しくしていますが、何度か迷って、反対方向に出た話しも聞いてます。
気をつけてくださいね。
Posted by グランマ at 2011年11月29日 16:46
おばらさん。
確かに氏ですね。
ここら辺りの有力者で井上氏某というのがいないか調べてみましょう。といっても、どうしたらいいんだべ?


グランマさん。
こんど迷いの先輩である親方に弟子入りします。w
Posted by 散人 at 2011年11月29日 22:30
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