2007年04月05日

「う」

すぐ当店の斜め向かいなのだが、地元紙の報道によって
当地での営業を今月いっぱいで終了することを知った。
建物も解体し、更地にするそうだ。

大亀楼2

地元では「だいかめ」と呼ばれているが、正式な名は
「大亀楼」(だいかめろう)である。
福島を代表する料亭が元花柳界のこの町での営業を止める。

今は近所の建物の陰になってしまったが、昭和初期に建てら
れたという木造三階建ての建物に「う」の字の看板。
子供の頃から見慣れた看板のうなぎ料理を表すこの字もまも
なく消えてしまう。

ウラ(調理場)や帳場(事務所)には出前でよく出入りした。
お客となって上がったのはたったニ回だけ。
そのうちの一回は小生の結婚披露宴。あとの一回は消防団の
宴会だった。

この建物に、のべ何人の板場、仲居さん、下番さん、などの
従業員が働き、各界の名士、旦那衆、芸者さん、ホステスさんが
出入りしたことだろう。
スローライフの昭和は遠くなりにけり。
この地での一つの文化が間もなく消え去ろうとしている。


posted by 山口屋散人 at 22:02| Comment(4) | TrackBack(0) | 福島 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
う...。

ずっと「おおかめ」「おおかめろう」だと思ってました...。
Posted by GILLS at 2007年04月05日 22:17
老舗の料亭がどこも苦戦していると聞いています。宮町、仲間町、松木町など、平日夕方通っても灯りの消えている料亭があります。料亭で宴会などいう形式の飲み会はしなくなったのでしょうね。数年前ある政治家が福島の街中の話しを聞きたいといわれ、某料亭で飲み会によばれましたが、そんなことでもなければ利用しないな〜といった感じでした。

また一つ古いものが消えていくのですね。
Posted by ひげとハサミ at 2007年04月06日 09:49
GillSさん
考えてみますと「おおかめ」と読むのが普通で
「だいかめ」では音訓のいわゆる重箱読みになりますよね。
駅前の御親戚のホテルはオーカメですしね。

ひげとハサミさん
こういう料亭に運転手つきで繰りこむというのが
ある種のステータスだった時代は完全に去りましたね。
何か、料亭というのは代官様と悪徳商人のワルダクミの
場みたいなイメージだもんね。
Posted by 散人 at 2007年04月06日 20:51
> 駅前の御親戚のホテルはオーカメですしね

なるほど!そういう違いなんですね。
Posted by GILLS at 2007年04月08日 10:35
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック