
わが店は日本製粉のものを長年使用している。
親父の代から使っている小麦粉なのだが、この頃思わしくない。
封を切ると、鮮度の落ちたものに当たることが少なくない。
何年か前から工場での製粉密封日付を袋に印字するようになった。
見ると、3か月前当たりが多い。
工場で製粉されても、右から左にはけるということはない。
倉庫で出番を待つ期間もあるだろう。
そして、代理店問屋でまた出番を待つ。
小麦粉の賞味期限は強力粉で一応半年。
この期限内であればおいしい麺ができるという訳ではない。
新しいものの方が、より良いのは当たり前の話である。
ところが、意外な事実が分かった。
わが店で使っている銘柄は、もう日本製粉のパンフからも
削除されているものだったのだ。
日粉からすれば、コアなユーザーのために仕方なく作っていると
いう状況なのかも知れない。
ということは、力のない零細店舗である我が店が、新鮮な粉を
手に入れることは、今後なかなか難しいことのようだ。
我が店なりに、こういう麺を・・という理想はあるが、現実的には
妥協を強いられることになる。
鮮度の落ちた粉を使うか、ちょっと違うが新鮮な粉を使うか、どちらが
良いものか、判断に迷う。(ひと月前がこういう状況だった)
実は、現在実験を繰り返している。
おそるおそる配合をしながら、麺の状態を見極め中。