2007年11月29日

財布が無い

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よくあるようで、実際には年に一度も無いことの方が多い。
勘定の時になって、財布が無いというお客さんである。

しかし、「よくあることですから、心配いりませんよ」と
毎週一回はあるようなことを、店としては言う。
こちらが気の毒に思うほど、お客さんが恐縮してしまうからだ。

財布を忘れたお客さんの対応は様々だが、不思議なことに、
大会社に勤めるエリート社員さんほど、顔を赤らめ、穴があっ
たら入りたいという様相をしめす。そして社に戻って一時間以内
には勘定を払いに戻ってくる。
「この次の時でいいですよ」といくら言ってもダメなのである。

きっと小さい時から、何につけ高い水準を要求されていたから
なのか、己の矜持がそうさせるのか、そういう高度の完璧さを
自分に果たしていたのでは、鬱になっちまいますぞぉ。

    猫

昨日、ひさしぶりに、お財布を忘れたお客さんが出たので。
posted by 山口屋散人 at 21:33| Comment(2) | TrackBack(0) | MEN類学 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
散人様の文章は、エッセイ だ、とつくづく感じ入ります。「高い矜持」と「鬱」の相関関係を、忘れた財布から語るのは、なかなかのもんですね。
Posted by ひげとハサミ at 2007年11月30日 09:09
ひぇ! お恥ずかしい。
Posted by 散人 at 2007年12月01日 15:24
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